山門の言葉

8月の山門の言葉「俺とお前は意見が違うから互いに存在価値があるんだ」

俺とお前は意見が違うから
互いに存在価値があるんだ
デイビッド・ロックフェラー

人ですから、違いを受け入れてこそ出来ること・出来ないことがあるものです。「価値観が違う」と耳にすることがあります。人間関係の難しさは、価値観の違いといってもいいのかもしれません。

アメリカの名門、ロックフェラー一族の第六代当主であったデイビッド・ロックフェラーは、「俺とお前は意見が違うから互いに存在価値があるんだ」と語っています。違うということが価値であり、そこに接点があるからこそ、人間関係の価値は広がり、思いが翼を広げるのだといいます。

仏教でいう「仏」と「私」の関係も、実はこの「違うこと」に支えられています。「仏」と「私」は全く違う存在です。過去と未来、表裏一体。現世の予測も違うものです。だからこそ、今があるのです。

私という存在も、思い通りにいかない現実の中で「違い」を抱いています。その違いを誰かとの関係に押しつけてしまうと、いつの間にかその違いが耳を塞ぎ、人間関係を失ってしまうことがあります。

時にコンビニでお昼のお弁当を買いますが、最初は「一つください」と手に取るだけ。でも、そのうち、「三円引きシール」が貼られているのを探してしまいます。色々な色があります。オムライス、焼きそば、唐揚げ…法事などで頼まれるお弁当は色々と違いがあります。種類によっては数円の差が出ることもありますが、違いの中に価値が隠れているのです。

例えば、昔の思い出ですが、幼馴染の友人と二人で食事に行き、メニュー表を見ながら「どれにしようか」と悩んだ時のこと。頼んだものが違えば、味わいや実感も違うものです。

「俺とお前は違う」
「だからこそ、互いの価値がある」

と語られたロックフェラーの言葉は、仏教における人間関係の深い理解へと導いてくれるものです。

(仲井 真貴記)

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