山門の言葉は、毎月掲げられる短い法語です。仏教の視点から日々を見つめ直すきっかけとして紹介しています。
令和8年1月山門の言葉
「探し物は何ですか?見つけにくいものですか?」 井上陽水の代表曲である「夢の中へ」の冒頭に出てくる有名なフレーズである。 先日鍵を失くした(と思い込んでいた)。失くしたと気付くまでは全く気にも留めていなかったが、失くした ...続きを見る
12月の山門の言葉「選択肢が多いほど、縛られる」
今年も残すところ一カ月となり、何となくそわそわしてくる。年末年始の過ごし方を考えると、落ち着かない人も多いのではないだろうか。実家への帰省や家族旅行、何もせず家でゴロゴロして過ごすということもあるだろう。また、インターネ ...続きを見る
11月の山門の言葉「庶類のために請せざる友と作る」
「嫌いな人いる?」 中学生時代、突然聞かれ「大嫌いな友人がいる」と答えた。すると「それは大事な人だなぁ(笑)」と言われた。非常に腹立たしい、しかし腑に落ちる思い出。それはどういう意味なのだろうか。随分、時を経て考えるよう ...続きを見る
10月の山門の言葉「すべての子どもは芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかだ」
自坊で、子どもを十人くらい連れた家族の法事を祖父と勤めた。泣きわめく子、走り回る子、おもちゃを投げて遊ぶ子。始まる前から不安で仕方なかった。法事が始まると静かになると思っていたが、それどころか、私や祖父の顔をのぞき込んだ ...続きを見る
9月の山門の言葉「人間はそんなに合理的じゃない」
コンビニやスーパーの前には「足もとに気をつけて、ならんでお待ちください」という足跡のマークが貼られていることが多い。これは「ナッジ」と呼ばれる経済学の手法で、リチャード・セイラー氏が提唱したものだ。つい後押しされてしまう ...続きを見る
8月の山門の言葉「俺とお前は意見が違うから互いに存在価値があるんだ」
人ですから、違いを受け入れてこそ出来ること・出来ないことがあるものです。「価値観が違う」と耳にすることがあります。人間関係の難しさは、価値観の違いといってもいいのかもしれません。 アメリカの名門、ロックフェラー一族の第六 ...続きを見る
7月の山門の言葉「さわりおおきに徳おおし」
今年も猛暑の夏が巡って来た。猛暑の日には冷たいかき氷が最高である。昔はかき氷ブーム錯覚がある。家庭用かき氷器で作る氷は、白濁していて水道水である。市販の氷は透明感があり、それは天然氷で作られた純物である。 純物の多さに氷 ...続きを見る
6月の山門の言葉「本当の贅沢とはなんだろうか?」
「給料日、1ヶ月頑張った分の“ご褒美”に美味しいものを食べよう」。贅沢と聞いて“浮かぶ”のは、食べるもの・飲むものなどだろうと思う。辞書を引くと、「贅沢とは無駄で役に立たない」とある。贅沢とは、何故に“贅沢”と言えるのか ...続きを見る
5月の山門の言葉「『光の宗教』は数多い、『船の宗教』は唯我真宗ばかりである。」
四月を過ぎ五月になると、新学年や社会人としての新しい境いに少しずつ慣れ始めてきました。今年の四月、職場園へ入園した子どもの出来事を思い出しながら感じていたことがある。恥ずかしがり屋なわが子を見守っていたとき、私が見ていた ...続きを見る
4月の山門の言葉「人は何よりも執着せんとするものが自己である」
最近、おおねは周りが見えていないと言われた。無意識に「人を傷つけてしまうことができなかったこらえた」と言われたことがある。母は「あなたはよくならないこともあるかもしれない。私が慰め励ますために、母はひと言だけ言ってくれた ...続きを見る
3月の山門の言葉「あなたに答えは贈らないあなたにひとつの問いかけを贈る」
生成AIが普及している。例を挙げれば簡単な文を作ってもらいたいとき、直接AIに尋ねてみれば、誰でも質問に答えてくれる便利な時代になってきた。確かに便利性が向上しているのだが、「自分で考えずにAIに任せる」時代が到来するの ...続きを見る
2月の山門の言葉「我等は生死以外に霊存するものなり」
毎日ウイスキーを好んで飲む。学生時代にピルクール先生に連れられ、初めて飲んだときは、ウイスキーは時々飲んでいて“この味”を感じたときにウイスキーは熟成が完了する。ピートの香りが鼻に触れてくる。そんな理由が確かにある。酒に ...続きを見る
1月の山門の言葉「地獄は一定すみかぞかし」
「悪業」と言うと先ずは「罰」を想起されるだろう。しかし「悪」としてしまいがちな行動や思いは、テレビで取り上げられた事件などに限られているわけではない。生前の作家が“交通妨害をしている自転車の人に「死ね」と怒鳴ってしまう” ...続きを見る